桁違い

☆ 2011.09.10 SAT ~ 11 SUN ☆

 

オールナイト公演、終了しました(*^_^*)

 

ちょうど 出演時間が日付変更線をまたいでいたので

 

足かけ2日、上演してきました。

 

<続きを読む>で、公演の様子をどうぞ!

La.mamaは今年で29年目になる渋谷の老舗ライヴハウスです。

日本ワヤン協会の徹夜ワヤンは今年で27年目。

昨年は守谷市の古民家で行いましたが、今年はまたラ・ママに戻ってきました☆

 

 

オールナイト公演ではジャワ島現地での録音音源を使用します。

約40年ほど前( 1970年代 ) に録音された古き良き時代の語りとガムランは

今のジャワでは殆ど聴かれないそうです。

 

私が今年やらせて頂いた 『 パンダワ焼討ち 』 は、いとこの館のお食事会に招待された

パンダワの5人の王子達が、いとこたちによって焼討ちにあうというもの。

 

いくら 憎くて仕方のないパンダワ五王子を暗殺したいからといって、

自分たちの館に火を放っちゃう潔さ。

 

しかも! この館、最初から “ 焼討ち用 ” に設計されている。

 

名人 ナルトサブト の語りによれば、

 

 『 ここは、アスティノ王国・王城の大いなる館とかわらない 』 

 

おおきいわけですよ、お城と変わらないくらい・・・。

 

 『 柱は外側は木の板だが、内部にはコッパが詰められ、バターと綿で固められている 』

 

そりゃ よく燃えるでしょう。

 

 『 燃えやすいよう、オイルが塗られる。壁もぴったり張られているのだが、内部はからっぽだ。 』

用意周到。これでもかっていうくらい。 桁違いなスケール。

 

 『 ビロードがサイの目のように張られ、空を眺めるゾウの絵が描かれている 』

でも、豪華絢爛。そして、出された食事はふたつの村があわさっても食べきれないほどだそう。

 

ここまでしたのに、パンダワ五王子は全員助かっちゃう。

そして、最終的に彼らを森の中を罪人としてさまよう刑罰へ陥れたのは

サイコロ賭博による陰謀でした。

 

結局、人間心の隙間につけこまれた時の方が危ないってことかもしれませんーー。

 

うむ、気をつけよう。